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2020.03.03ショートのつぶやき

ターミナルケアでのできごと

皆さんこんにちは。ショートステイさくらの里です。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

私はショートステイでナースをしています。
皆様も良く聞かれると思いますが、ショートステイと言っても、殆どの方が特別養護老人ホーム待機などの理由で、長期間の利用となり、平均年齢もかなり高いです。

つまり、長年ショートステイで年を重ねるうちに寿命を迎えられる方も少なくありません。
一般的に言うところの「老衰」ですね。

その時期を迎えつつある時、ご家族と主治医で面談を重ねながら、本人様にとっての自然な流れを探していきます。この期間の事を「ターミナルケア」と呼んでいます。

私がショートステイに来てから8年・・・10数人の方々のターミナルケアに携わってきました。
その中で印象深かった方々のお話をしようと思います。


1人目の方は、食欲旺盛な明朗な女性の方でした。
“少し食欲が落ちてきたかな?”と思っていたある日、突然、“もう、ご飯は食べんけん。”“作らんでよかよ。持ってきても食べん。”と話され、その日から本当に食事を摂られなくなりました。

その後しばらくして、ベッドから“ありがとうね。さようなら。”と言い残して永眠されました。

また、98歳の女性の方のお話もあります。
食事が入らなくなり点滴を行っていましたが、その点滴も限界に近づいたある日、かすかな意識状態のなかで“先生、お世話になりました。ありがとうございました。”と話されて旅立たれました。

最近では、お2人の方の亡くなった日が、どちらも「長男様の誕生日と同じ日」という偶然が重なりました。何か不思議ですよね・・・。

「ターミナルケア=死去」
一見すると、少し身構える感覚がしませんか?
でも、その方、その方の“最期”があって、その時、その時の“エピソード”がある。
そこに立ち合わせて頂ける事に感謝するとともに、改めて皆様のご冥福をお祈り申し上げます。

新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、及び関係の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに 、一日も早い新型コロナウィルスの終息を心から願ってやみません。

まだまだ寒い日が続きます。体調管理にはくれぐれも気を付けて、この冬を、コロナウイルスやインフルエンザを乗り切っていきましょう!

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