皆さま、こんにちは。ショートステイさくらの里ほほえみの三根です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回はほほえみでのとある一日と、長崎らしいこの季節ならではのレシピもご紹介していこうと思います。
ほほえみの玄関・リビングからはケアハウスの入居者の方が管理されている立派な夏みかんの木が見えるのですが、今の時期、まさに旬を迎え大きく色鮮やかな実が実っています。
その様子を毎日ただただ遠くから眺めていたほほえみの利用者様方...。
ある日、“あの夏みかんば食べたかね~”とのお声を聞き、ケアハウスに相談したところ、快く収穫を許可していただいたので利用者様と一緒に採りに行き、みんなでいただきました。
まだ熟しておらず、かなり酸っぱかったのですが“うちでも育てよったとよ~”、“昔はみかんばっかり食べよった”と懐かしいお話しで盛り上がり、お皿はあっという間に空になっておりました。
さて、残ったのは硬くて分厚い夏みかんの皮...なんだかもったいないなぁ...。
…そうだ!せっかくいただいたのだから、皮まで食べよう!
という事で、砂糖漬けを作りました。
みかんの皮の砂糖漬けといえば・・・そう、“長崎銘菓 ザボン漬け”!
ちょうど少し前に自宅でザボン漬けを作ったばかりだったのでレシピはそのまま夏みかんバージョン!
普段私は実家に入り浸っているので料理は食べる方専門なのですが、好きなものは手間隙かけてでも食べたい!食い意地の張った事務員です(苦笑)
ここでポイントをおさえつつ、簡単にですが、レシピのご紹介
表皮を削る
今回は完全無農薬なので安心・安全ですが、この作業をしておけば市販のものでも安心です。表皮の油はアクや苦味があるのでピーラーなどで表皮を薄く削ります。
下茹でして軟らかくし、苦味を取る
皮が隠れるくらい水を入れ、煮立ったら一度お湯を捨てて新しい水を鍋に入れ、再び火にかけます。これを3回繰り返します。
このとき捨てる茹で汁はリモネンという洗浄成分が含まれているのでシンク周りの掃除に使えます!鍋の黒ずみやコンロのちょっとした油汚れにも!
水にさらして苦味を取る
夏みかんの皮は苦味が強いので、水につけて一晩置き、翌日水を変えて3時間ほど置きます。今回は誰でも食べやすいようにしっかり苦味を抜きました。
皮をザルに上げて重さを計り、皮の重さの80パーセントの量の砂糖を用意する。
砂糖を3回に分けて入れ煮詰める
鍋に皮と1回目の砂糖を入れ20分ほど弱火で煮詰め2回目の砂糖を入れます。3回目も同じ間隔で。
砂糖を1度に入れると皮が固くなってしまうので3回に分けて入れるのがポイントです。
煮詰めた皮を乾燥
日持ちするよう3日ほど乾燥させる。
食べやすいサイズに切り、ビニール袋に入れてグラニュー糖をまぶせば出来上がり。
かなり手間隙かかりますが、作業自体はとても簡単なので、“ながら作業”でできます。
今回は量が少なかったので、きれいにラッピングして、夏みかんを分けていただいたお隣のケアハウスへ差し入れしました。
念のため(味にうるさい)ほほえみの「てやんでぇい親父」こと山口施設長に 毒味 味見をしてもらいましたので安心安全です!
夏みかんなど柑橘類には、美容効果や風邪予防になるビタミンCや疲労回復効果のあるクエン酸が豊富に含まれています。また、香りは気分を明るくリフレッシュさせ、頭の働きを活性化させる効果があるそうです。
やはり旬のものや、もぎたての果物はいいものですね~。
この後も利用者様からのリクエストが多く、夏みかんをいただくたびに山口施設長が1つずつ丁寧にみかんの皮をむき、タッパーに砂糖漬けを作り何度も何度も振舞っています。
いつも威勢の良い「てやんでぇい親父」さんですが、このときばかりは笑顔あふれる「ミカンおじさん」に変身するようです(笑)
後が怖いので施設長いじりはこれくらいにして...。
不安定な天候が続いていますが、皆さまも旬の食材で季節を楽しんでみてはいかがでしょうか?