皆さんこんにちは。ケアハウスさくらの里の馬場です。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
社会福祉法人いわこ会では、8月15日(火)19時より、長崎の伝統行事“精霊流し”を行いました。
当ブログをご覧いただいている皆様にはすでに何度か精霊流しの由来・様子をご紹介させていただきましたが、はじめましての方もいらっしゃいますので、今一度精霊流しについて簡単にご説明させていただきます。
精霊流しとは、
お盆の前に亡くなられた方のご遺族が、故人の霊を弔うため、提灯や造花で飾った手作りの「精霊船(しょうろうぶね)」という船に故人の霊を乗せて、精霊船が通る道を清めるための爆竹を鳴らしながら、「流し場」と呼ばれる終着点まで船を運ぶことで、西方浄土へ送り出すという長崎の伝統行事
です。
社会福祉法人いわこ会でも、ご縁をいただいた方々の御霊を極楽浄土にお送りするべく、毎年実施しています。
自慢すべきはこの精霊船はすべて手作りであるということです。
26年作り続けると、誰がどのようなことをいつどのように行うということが身体に沁みつくのでしょう。
まさに「あ・うん」の呼吸ですね。
今年もケアハウスの入居者様が中心となり、とても立派な精霊船が完成しました。
入居者の皆さま・職員の皆さま、暑い中、約2ヶ月にも及ぶ準備・製作、本当にありがとうございました。
【今年度の担ぎ手の職員・ご入居者の方々】
開始時刻が迫り、ご入居者の方々もぞくぞくと精霊船の周りに集まってこられ、お供えされる方やじっと手を合わせる方、爆竹を鳴らされる方等々、想い思いにお参りをされ、精霊船を見送られていらっしゃいました。
故人を思い出され、精霊船に色々な想いを馳せていらっしゃったのかと思います。
まだまだコロナ禍ではございますが、感染対策を徹底のうえ、今年も出航の時間です。
大きな爆竹の音を鳴らしながら、船は進みます。爆竹を鳴らすのは精霊船が通る道を清めるためです。
今年は無事に各事業所前にてお披露目することができました。
清められた道を進み、最後は広場にて多くの皆様に見守られながら、無事に船は極楽浄土へと辿り着いたことと思います。
今年も無事に送り出すことができて、本当に良かったです。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。